インプラント治療は、歯がなくなったところの歯根にあたる部分に人工の歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯をかぶせる治療法です。
インプラントは顎の骨にしっかりと固定されますので、まるで自分の歯のように食事をすることができます。また、見た目も自分の歯のように自然に仕上げることができるので、人前でも口元を気にせず、食事や会話を楽しむことができます。
レントゲンやCT撮影、お口の中の写真撮影、型とりなどを行い、その資料を元に十分な診査、診断を行い、治療の計画についての説明を行います。
歯が抜けたところへインプラントを埋入した後、あごの骨にしっかりと固定されるまで、3~6ヶ月待ちます。
インプラントがあごの骨に固定されたら、人工の歯を上にかぶせます。
インプラント治療後は、アフターケアとして正しいブラッシングを行うとともに、半年に1度は定期検診を受けてください。
インプラント
⭕️ 噛む力が元の歯とほぼ同じ
⭕️ 装着している違和感が少ない
⭕️ 健康な歯を削る必要がない
⭕️ 見た目が自然
⭕️ 自分の歯と同じ感覚で物を噛むことができる
❌ 手術が必要
❌ 治療期間が長い(3か月〜1年)
❌ 骨の量が少ない場合、インプラントができない場合がある
❌ 保険が利かない
ブリッジ
⭕️ 噛む力が元の歯ほどではないが、それなりに強い(元の歯の約60%)
⭕️ 装着している違和感が少ない
⭕️ 見た目が自然(白い歯を入れた場合)
⭕️ 保険が利く
❌ 歯を削って被せるため、削られた歯の寿命は短くなる
❌ 清掃が悪いと、土台の歯のむし歯・歯周病のリスクが高くなる
❌ 前から4番目より後ろの歯は金属のかぶせ物になる(保険の場合)
❌ 失った歯の本数が多いと、ブリッジ自体ができない
❌ 失った歯にかかる負担を両隣の歯で支えるため、無理な力が加わると、土台の歯が割れることがある
入れ歯(義歯)
⭕️ 歯を削る量が少ない
⭕️ 保険が利く(使用する材料による)
⭕️ 失った歯の本数にかかわらず、入れ歯を作ることができる
⭕️ 取り外しができるため、手入れが容易
❌噛む力が元の歯に比べて20〜30%程度しかない
❌ 装着時に違和感がある、慣れるまで発音しにくい
❌ 物が詰まりやすく、残っている歯がむし歯や歯周病になりやすい
❌ 取り外しの煩わしさがある
❌ 歯に金属のバネをかけて安定させるため、見た目が良くない
❌ バネがかかる歯は負担が大きく、寿命が短くなる
❌ バネが見えない入れ歯や、金属で補強した壊れにくい入れ歯などは保険適用外
近年、インプラント治療においてCT撮影は必須と言われています。その理由は、CT撮影によりインプラントを埋めるあごの骨の状態を三次元的(立体的)に把握することができるためです。
他病院にCT撮影を依頼する場合、撮影状況やCT画像をその場で確認できないため、撮影ミスが直接診断ミスにつながってしまう恐れがあります。
当院では 歯科用CTが完備されているため、そのような心配はありません。さらに、インプラント手術前の診査・診断はもちろんのこと、インプラントの手術中においても骨を削る方向や深さの確認ができるため、より安心で正確なインプラント治療が可能です。
A. インプラントは、体の中で非常に安定した素材であるチタンでできており、骨とのなじみをさらによくするために表面処理が施されています。チタンは人工関節など、さまざまな分野で使用され、生体親和性の高い材料として世界で認められています。
A. 年齢の上限はありませんが、骨の成長がほぼ終了する16歳ぐらいから治療を受けることができます。ただし、心臓病や糖尿病などの持病がある人や、妊娠中の人などは受けられない場合があります。また、あごの骨の状態によっても受けられない場合があります。いずれの場合も事前に歯科医師とよくご相談ください。
A. 手術は局所麻酔下で行いますので、ほとんど痛みはありません。インプラントの埋入手術の処置時間は約60〜120分です。
A. インプラント治療は、自由診療扱い(自費)となっていますので、保険が適用されません。実際の治療費はインプラントの種類や本数、被せる人工の歯の材質などによって異なりますので、詳しくは歯科医師とよくご相談ください。
A. インプラント自体は生体となじみの良いチタンでできています。長持ちをさせるのに重要なことは自分の歯と同じような手入れをすることです。ブラッシングはもちろん、歯肉の健康状態や正しい噛み合わせのチェックをするため、半年に1度は定期検診を受けてください。